山 行 報 告
2012/12/15 〜16   富士山・雪上訓練         メンバ:大高ぁ、内山、大高ゅ、名屋、新村、曽我、根来 
記録:根来、大高ぁ


テント場 八ヶ岳を望む デッドマン設置 デッドマンの支点強度テスト 土嚢支点の設置
土嚢の支点強度テスト 支点作成を試行錯誤 リードの確保練習 頂上付近の雪煙



【コースタイム】

(15日)
馬返し駐車場3:00…2合目3:45…4合目4:50…6:10星観荘前(BP)

(16日)
星観荘前(BP)7:00…7:406合目付近訓練場所13:00…13:30星観荘前(BP)14:10…馬返し駐車場15:50

【記 録】

(15日)
 15日午前2時半過ぎに馬返し駐車場に着いたが、降雨が予想されているので車中仮眠をしないで出発。久々のヘッデンを点けての夜間歩行である。

 2合目で1本入れるが、妙に暖かく汗をかく。高度があがるにつれて風が強くなり、4合目で冬装備になる。幸いまだ雨がふってこない。佐藤小屋を過ぎて星観荘前にテントを張る。

 テントで仮眠中に風がいよいよ強くなり、雨音がし出したので天気図を見てみると、太平洋側のも低気圧が発生して二つ玉低気圧になっていた。今日の訓練は中止となったので酒を楽しみながらの停滞となる。

(16日)
  6合目の雲海荘前で右に曲がり、スバルラインの5合目駐車場につながる道を辿り、昨年と同じく左側の窪地を訓練場所に決める。

 Sさんは雪訓が初めてなので、クラストした雪面でアイゼンをフラットに踏み出す訓練のため、斜登行、斜下降を繰り返した。また滑落停止訓練では柔らかい雪面、クラストした雪面、凍った斜面と条件の違う斜面で行い、止まれない斜面があることを体験してもらう。

 まず歩行体勢を崩さないように確実な歩行を心がける、体勢を崩した場合は滑りだす前に停止する体勢をとるよう指導した。

 一方、他のメンバーはもう少し上部でスタンディングアックスビレイの練習や土嚢、デッドマン、スノーバーでの支点の強度確認を行っていた。

 その後、雪の斜面の負傷者を平らな場所まで担ぎあげ、シートで包み1/3システムで引上げ、左に振ってそこから吊下げる、という想定でシート搬送訓練を実施。雪の斜面での担ぎあげ作業では困難さを確認できた。

 また、時間がないので1/3システムで引上げを行わず、雪の斜面を降ろすだけの作業になってしまった。前日の雨がなければ訓練メニュー通りに実施できたのであるが、残念であった。                【根来 記】

【訓練内容の総括】

 スタンディングアックスビレイでのリード確保でいくつか疑問点がでた。上方向にかかる引っ張りの力を下方向に向けるためにはどのようにしたらよいか。下に支点を作る方法を提案したが、引き抜かれてしまう意見があり、実際に実証してみたが納得が得られなかった。

 また、ピッケルを二本使った支点の回収方法も実証してみた。支点の強度確保と回収、回収するための二本目のピッケルの位置等、難しい。

 背負い搬送を雪の斜面で実証してみたが、背負うのが難しく、また背負って雪面を登るのも難しい結果になった。シート搬送は比較的うまくできたのと対照的であった。                           【大高ぁ 記】